時・・・2010/10/19~21 二泊三日
阿寒湖
神秘的な植物として有名な『マリモ』の湖。周囲をエゾマツなどの原生林が覆う静かな自然探勝路を散策すると、しばし現実を忘れて大自然の懐に抱かれているような安らぎを感じる。すれ違う子供たちが「コンニチワ」と、可愛い挨拶をしてくれた。
摩周湖
世界第二位の透明度(41.6m)を誇る湖。『布施 明』が歌って大ヒットした『霧の摩周湖』としても有名である。10月半ばになると空気が乾燥するため、霧の季節は終わるとか。良く晴れた青空に映えた湖が、我々を大歓迎してくれた。
知床の夕日
世界遺産に選ばれた知床半島は、オホーツク海に長く突き出た半島である。宿泊地ウトロ温泉に到着前、オシンコシンの滝がある場所で、素晴らしい夕日に出会えた。真冬は流氷が押し寄せる厳しい海も、今は静かな母なる顔をしている。この凄い夕日に会うことが出来た幸運は、良く晴れた日であることの他に、この時間、この場所に連れてきてくれたベテランドライバーに感謝したい。幸運と不運は半分ずつあるとか。人生満更捨てたものじゃない。誰かが持ってきてくれる幸運もある。
オシンコシンの滝
日本の滝100選にも選ばれている滝で、流れが途中で二つに分かれているところから『双美の滝』とも呼ばれている。名前の由来を調べると、アイヌ語で『川下にエゾマツが群生するところ』と記されている。現在では地形のロケーションが変わり、名前の由来がピンとこない。流れ落ちる水量が少ないためか、滝のイメージとしては少し淋しい。
知床ウトロ温泉
朝、家を出発したのが6時、羽田から釧路まで飛んでバスツアーで観光した。疲れた。やっと宿に着いた。夕食は少し贅沢だが、北海道知床の北の味覚を楽しもう。『北の漁場』と言う洒落た名前のついた店で飲んで食った。見事な焼き魚のホッケに大満足した。
ナイトサファリ
ツアーの目玉になっているネイチャーガイド付きの、知床ナイトサファリへと、夜8時バスに乗って出発した。残念ながら写真は撮れなっかたが、夜行性動物の姿を求めて、静かで暗い道をゆっくりゆっくり走った。エゾシカ、島フクロウ、北キツネが、ガイドの持つ投光器に照らされて健気に生きている姿を見せてくれた。知床半島野生動物食物連鎖の頂点に立つ羆の姿は、残念ながら見られなかった。 都会では絶対に見ることが出来ないと言われる、無数に輝くダイアモンドの星空は、月明かりが強すぎてぼんやりと輝いていた。
知床五湖
原生林に囲まれた知床五湖には、一般的な名前は付けられていない。五つあるから、一湖、二湖~5湖と言う名前が付けられているとか。シンプルで誰でも憶えられる。五湖全部の探勝路は一周30km、ゆっくり歩いて約90分かかる。我々のツアーにはそんな時間はない。一湖だけが見られる高架式の立派な木道を歩いた。羅臼岳の頂上に薄い雪がかぶさり、冬の訪れが近いことを知らせている。
エゾシカ
熊笹の密生した一湖散策で見かけたエゾシカは、全て雌ばかりだった。立派な角が生えた雄の姿を、バスの車窓から見つける事が出来た。実際に雄の数は非常に少なく、雌と比較すると早死にするらしい。何故か人間の世界と似ている。男はつらいね。 近年、エゾシカの数が激増し、彼等による食害が問題になっている。冬期降り積もる雪で餌が無くなると、樹木の表皮を剥いで食べてしまう。そのため、木は立ち枯れしてしまうとか。元来、原生林に住む野生動物の生態系は、自然のメカニズムで成立していた。それを人間が壊した。エゾシカの天敵と言われる狼を、人間に危害を与えると言う理由で徹底的に駆除してしまった。その結果、エゾシカが激増し食害が始まった。諸悪の根源は人間であると言われる所以である。
フレペの滝
オホーツク海に面する知床半島北岸は、流氷によって浸食され、岩が削られ荒々しい断崖絶壁を形成している。今の季節フレペの滝は水量こそ少ないが、高い岩肌を伝わって絶え間なくオホーツク海に流れ落ちている。自然の偉大さに息をのむ。帰路、林道を歩くと、粉雪のような雪虫が舞い、冬の到来を教える。雪虫が舞うと、一週間以内に雪が降り始めるとか。北国の厳しい季節が始まるわけだ。
網走
高倉 健が主演した映画 『網走番外地シリーズ』で有名になり、網走と言えば刑務所のイメージが強い。網走川の対岸に刑務所の赤レンガ壁があり、近寄りがたいバリアを感じる。 「正面から中が見えますが、入ると出られなくなりますよ」とガイドさんが言った。
天都山
網走市街地南西にある標高207mの山で、山頂には展望台が設置され、多くの観光客で賑わっていた。360°見渡せるパノラマ展望台からは、網走湖、能取湖、オホーツク海、知床連山まで望むことができる。
銀河の滝と流星の滝
大雪山国立公園の名所として、有名な観光スポットになっている。遙かに見上げる断崖を流れ落ちる滝は、まさに銀河と流星、言い得て妙である。この二つの滝は、夫婦滝または、流星を雄滝、銀河を雌滝とも呼ばれている。
美瑛パッチワークの路
豪華な『ホテル大雪』をチエックアウトして、北海道ならではの広大な農作地の道路を回りながら、パッチワークのような色とりどりの畠を見た。数カ所で収穫されたジャガイモが山積みされ、北海道大規模農業の一端を、バスの車窓から眺めた。
富良野フラワーランド
『倉本 聰』の脚本が冴え、『さだまさし』の音楽が多くの人を魅了したテレビドラマの名作 『北の国から』の舞台となった北海道富良野市は日本中に知れ渡り、一躍有名になり、観光スポットになった。そこの広大なお花畑を訪れた。売店でサービスの蒸かしたジャガイモをご馳走になり、お花畑を散歩した。
小樽
層雲峡を発ってから、ひたすらバスの移動が続き、美瑛、富良野を経て、最終目的地の小樽に着いた。遅い昼食をとり、街を散策した。有名な小樽運河を訪ねた後、お土産の買い物で荷物がどんどん増えた。天候に恵まれた楽しい旅だった。