黒玉子
大湧谷名物の黒玉子。一個食べると5年長生きするとか。硫黄の成分でゆで卵の表面が真っ黒くなっている。いかにもパワーが一杯詰まっているかに見える。まさにブラックパワー。一個食えばパワー充電完了。10個も食ってあと50年生きたら125歳、堂々ギネスブックにデビユー出来るね。卵を茹でる箱形の装置がある。噴き上がる硫黄の熱で、黒い玉子を作っている。今、卵はとても安い、無限に吹き出すガスレンジは無料。儲かるだろうな。
大湧谷と富士山
ロープウエイの頂上、大湧谷駅に降りると、美しい富士山が待っている。過去、何回訪れたか覚えていないが、何時も富士山の全容は見せて貰えない。頭を雲で隠したり、ぼんやりと頂上だけ見えたり、全く姿を見せなかったりと、サービスが悪い。今回も古くなった白黒写真のような顔しか見せてくれない。しかし、世界一美しい山であることは断言できる。それだけに気まぐれなのかも知れない。「オー、フジ、フジ」と外国人観光客の人達にも絶大な人気がある。硫黄の噴煙を噴き上げる山肌を見ながら、舗装された山道を登り、大湧谷名物、黒玉子を目指す。頭上に圧倒的な神山の姿が被さる。
新しくなったロープウエイ
天候の回復により、ロープウエイが運転を再開した。湿性花園よりロープウエイ桃源台駅へ向かうバスに乗る。 1960年(昭和35年)にロープウエイが建設されてから40年以上が経過した。輸送能力アップと安全性を考慮して、架け替え工事が行われた。先ず、2002/06に早雲山駅~大湧谷駅間、次に、2007/06に大湧谷駅~桃源台駅間が、複式単線自動循環式の運行を開始した。高い安全性と快適な乗り心地が満喫できる。
湿原
湿原と言うと大袈裟になる。尾瀬や、釧路の広大な湿原と異なり、全て視野に納めることが出来る程度の大きな池と言ったところ。水草が一杯生い茂り、花が無いのが物足りない。湿原の中を通る木道に靴を脱いで裸足で歩く。柔らかな木の感触が何故か懐かしく感じる。子供の頃の遙か遠い記憶だろうか。
ハマナスとクリンソウ
♪♪知床の岬にハマナスの咲く頃♪♪ と歌われた知床旅情で一躍有名になったハマナス。バラ科に属する花で、北海道の小清水原生花園に群生しているのが有名。大自然の花園が、訪れた人達を圧倒する。 クリンソウは漢字で(九輪草)と書かれている。山間部のやや湿った所に生えて、赤紫の花を車輪状につけるところから名付けられたようだ。
木道
湿原には木道が似合う。木の温もりと、草花たちの姿が見事に調和している。音楽で言うなら、綺麗なハーモニーの完全和音だろう。
ケシ・アヤメ
ヒマラヤの青いケシ。神秘的な青い色は、ヒマラヤの空を思わせる限りなく澄んだ色合いが、訪れた我々を大歓迎するように今を盛りと咲いていた。ケシと言えば阿片と呼ばれた麻薬を思い出すが、その種類と違うのだろうか。 いずれがアヤメかカキツバタと言う言葉があるが、見分けるのは、花びらに表れる白い斑点の模様で分かるらしい。細く長い一本筋はカキツバタ、手の平のような指模様があるのはアヤメ。資料で勉強してやっと覚えた知識だが、はたして何時まで覚えていられるかな。
箱根湿性花園
湿原、川、湖沼などの湿地に育つ植物を中心にした植物園。今回で4度目。前回来たときより種類が増えたような気がする。全1100種の植物が集められ、四季折々の花が楽しめる。山に囲まれた湿原のロケーションは最高。これ以上贅沢なステージは望めない。凡人の俺にとって、1100種類の数は、あまりにも多すぎる。植物中毒を起こし、目眩を感じてしまう。朦朧となった頭では、この素晴らしい植物園が雑草園になってしまった。イヤイヤ困ったもんだ。
田むら銀かつ亭
強羅駅から歩いて5分、しゃれた構えの店で【とうふかつ】なる昼食を摂った。俺は、中身が豆腐より肉の方が良いと、【カツ重】を選んだ。肉が軟らかくて最高に美味かった。とうふかつも美味かった。
熱帯植物園
園内に建てられた温室には、無数の花が咲き乱れ、まさに花園。色とりどりの花の中に迷い込んだ蜜蜂のように、目がぐるぐると忙しい。密生するブーゲンビリアの花に魅せられ、雨で濡れた靴下のストレスが癒される。