
手作りの本が出来た。ページ数112。400字原稿用紙換算、約150枚。計画から完成まで5年かかった。題して「音楽部自分史」『遙かなりグレン・ミラー』 約7年前、同じ楽器を演奏していたリードアルトの仲間が59歳の若さで急逝した。そのため中断してしまった音楽への思いを文章にしようと構想を練った。ジャズ・ビッグバンドを目指した我が音楽部の目標であるグレン・ミラーの音楽に到達するまでの努力を本にしたかった。原稿を書き始めたのが約5年前、何時もすぐ隣にいて音楽を共に楽しんだ愛すべき友人、今は亡き神山氏を思い続けながら、彼に語りかける形の文章にするべくワープロ入力を始めた。形式は音楽部自分史の方法をとり、我が社の音楽部誕生の始まりから、少しずつ成長していく自分と音楽部のプロセスを記入した。古い写真からスキャンした映像を、文章の内容に合わせてページ入力する。原稿執筆、文章入力、写真入力、校正、印刷、製本と少しずつ本の形が出来てくると、何故か凄いことをやっていると言う充実感を憶える。何でも良い、何かに夢中になることが、老いた頭のボケ防止になれば良い。全て自己満足の愚行ではあるが、何もしないでボロボロの老人にはなりたくない。若くして逝った親友のためにも、我々が創った音楽を文章にしたかった。世界に5冊しかない本を作った。