ピラカン・アフター

 
 ヒヨドリは強い。大食いだ。昨年末、鳥に食われず見事に色づいたピラカンを写真に撮った。火のような赤い色だった。二月頃までは食われないだろうと思ったのは甘かった。年明け新年と同時に食い荒らされた。元日を待ったかのように二羽で飛来し、三日間で完食した。非常に警戒心の強いヒヨドリの写真を、カーテンの隙間から何とか一枚撮れた。ピラカンは、彼らの正月メニューで、おせち料理だったのかも知れない。「食べるのは良いけれど、ウンチを一杯していくのよ、洗ってもなかなか落ちないのよね」とは、妻の弁。そうだ、マナー悪いよな、ご馳走食いながらウンチはないよ。ダイニングとトイレが一緒かよ。

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冬の彩り

山茶花

 
 冬、庭の緑は消えてセピア色になる。多くの木は寒い冬を耐えるため、夏の衣を脱ぎ捨てて身を縮める。その寂しさに挑戦するように、山茶花の鮮やかな赤が目立つ。

 
ピラカン

 毎年、ヒヨドリに食い荒らされるピラカンの実が、今年は何故か生き残っている。燃えるような赤い実で生きている。本格的に寒くなる二月頃、ヒヨドリたちは決して見逃さないだろう。

 
アロエの花

 百合(ゆり)科アロエ属で、原産地はアフリカ大陸南部とか、そのアロエの花が、橙色で冬の陽に映え、エキゾチックに咲いている。以前、胃の薬にと飲まされたアロエの葉の刺身が、強烈に苦かったことを思い出す。【良薬は口に苦し】とか、本当に効いたのかな。
 

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高尾山もみじまつり

09/11/27(金)

 

 高尾山の紅葉が見事に色づいたと評判になり、ハイキングを兼ねて見物に行った。
ケーブルカー乗り場行列の最後尾は40分待ちとか。流石もみじまつり人気最高。駅舎の屋根を彩る紅葉が、この時この季節を謳歌している。国電のラッシュを思わせる超満員のケーブルカーで6分、登山口清滝駅から高尾山駅に着いた。一段と紅葉が映えている。
 

 善男善女

 信ずるものは救われる。霊場としての歴史も古く、多くの信者が訪れた高尾山も、今や東京の人気スポットであり、手頃なハイキングコースとしての知名度のほうが高い。ケーブルカーを降りて山頂までのコースも、幼稚園児から老齢者まで、誰にでも優しい山である。薬王院に詣で、僅か10円玉一枚で、目一杯の願い事を祈り心を癒してもらう。まさに善男善女である。
 

 頂上の紅葉スポット

 目の覚めるような深紅、山頂の人気スポットは多くの人達で賑わっていた。幼稚園児たちが楽しいお弁当で嬉々としている。
  

 葉っぱの晴れ姿

 葉っぱの一生は僅か一年。生まれる前の寒い冬は、母体である枝の中で春を待ちながら胎 動している。待ちわびた春、一斉に若葉が芽吹く。そして冬に至るまでの約8ヶ月、自分の仕事を懸命に頑張る。働き蟻のように頑張る。太陽光を受けての光合成、大気のガス交換。一枚一枚が地球の命を救う。そして晩秋、疲れ切った体を深紅に変色した晴れ姿で定年を迎える。やがて地に落ち、腐葉土として大地を肥やす。
 

 3号路

 高尾山には登山ルートが七つある。その3号路をケーブル駅までの下山コースに選んだ。途中吊り橋があり、なかなかの人気コースとか。しかし、コースの一部が補修工事中で通行出来ず、仮設の超急勾配非常階段を登らされた。イヤイヤマイッタマイッタ。
 

 ケーブルカー

 路線距離1.0km 高低差271m 最高急勾配31度14分。乗車待ちで一番先頭になった。当然一番前の特等席に座れた。流石日本で一二を競う急勾配、高度恐怖症の俺には何とも恐ろしい。もしも、あの太いワイヤーが切れたら、俺が一番先に死ぬなと、情けない想像をする。 晩秋の日暮れは早く明るさが少しずつ失われていく。
 
 

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小田原散策

09/11/20 (金)

 
小田原城

 寒さが日ごとに増してくる秋の一日、良く晴れた真っ青な空に誘われて小田原を散策した。小田原城の天守閣が、青い空に誇らしく映えた。お堀の水にに写る紅葉も、冬近しを想わせる。
 

御幸浜

 

 冬近く寒い海は何故か怖い。白波が荒々しく優しくない。人影も少なく、賑わった夏の名残は微塵もない。

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ライブ新百合

09/11/07(土)
マーチングバンド

 よく晴れた秋の日の午後、小田急線新百合ヶ丘で二つのライブに出会えた。エルミロード前広場では、白いユニホームの音楽隊マーチングバンドが、迫力ある演奏で多くの観客を楽しませている。その前で、若い素敵な女性隊員がフラッグを見事に操って素晴らしいパホーマンスを見せてくれた。
サックス四重奏

 エルミロード1F、吹き抜けフロアに作られた特設ステージでは、昭和音楽大学卒業生を中心にしたユニット、Loops(ループス)が素晴らしい音楽を聴かせてくれた。編成は、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンサックスの四重奏。流石、音大出身、音程も音色も最高のアンサンブルで感動した。管楽器は、その場所、その状況によっては正確な音程を保つのがとても難しいと言われている。温度の変化に敏感で、それぞれの楽器のピッチが変わり、奏者の絶対音感が要求される。流石、各方面で活躍している実力派の音楽家だけある。

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紅葉

 
 我が家の盆栽が紅葉した。楓、紅葉、欅、公孫樹、過去に何度か枯れそうになったこともあったが、姑息延々25年~30年と頑張っている。秋のまぶしい日差しに映えて、目にも鮮やかな色になった。やがて枯葉になって散っていく。何故か人生の儚さと重なる思いがする。秋は淋しい。春より淋しい。

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 三年前にガーデニングショップで買ってきた小さな柚の木が実をつけた。昨年は、小さな実が僅か3個だったが、今年は全部で15個と頑張った。木がまだ若く細いため、あまり期待していなかったが、植えた時にたっぷりと入れた堆肥が効いてきたようだ。【三年たてば世にでる】とか。料理にも使えそうな色気が出て来たので、収穫が楽しみだ。

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遊人ぴあ2009

 2009/10/18(日)

 昨年初めて訪れてから早くも一年、時の早さに驚く。日産車体平塚工場の企業祭【遊人ぴあ】に今年も参加した。快晴に恵まれた秋の一日、屋台店で買った焼き鳥とチジミを食い、生ビールを飲みながらプロ並みのバンド、ベイシルバーのライブを満喫した。人生最高の贅沢だね。元気で長生きすれば良いこと一杯あるよ。
 

ベイシルバーのライブ

 結成40年経て今なお活躍しているバンド。一企業、一事業所で、アマチュアジャズビッグバンドを編成継続していくのは並大抵なことでは出来ない。40年は凄い。何故なら、メンバーが全員会社員であり、生業である仕事を持っていることにある。出張、転勤、退職、等によるバンドの欠員は容易に補充出来ない。何より企業人であることを第一義に考えなくてはならない。そのため音楽を断念した人も多くいた筈だ。その40年の間、メンバーの多くが新人に変わったとか、しかし、一人だけ40年のベテランが健在しているとか、何時までも頑張って欲しい。

 

枯葉

 この時期、秋に最も相応しい曲、枯葉。原曲はシャンソンで、世界的に大ヒットした曲。多くのバンドが色々なアレンジで演奏している。短いイントロの後、トロンボーンsoliが綺麗なハーモニーでメロディーを歌う。続いてsax uniから高音のsoliで素晴らしいハーモニーを奏でる。短い曲をカバーするため、アドリブで、各セクションのソリストがスタンドプレーをする。ジャズの醍醐味は何と言ってもアドリブにある。

 

歌姫

 圧倒的なブラス。華麗なハーモニーのリード。聴く人をハッピーにするリズム。しかし、バンドメンバーは、ピアノの女性以外、色気のない男の集まり(失礼)その中に咲いた一輪の赤い花。若く美しいボーカリスト。プロの歌手としても活躍しているとか。その歌唱力は流石に素晴らしい。何よりも素敵な笑顔が最高だ。

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東京オリンピック招致応援パレード

09/09/23(水)
 2016年オリンピック開催都市決定に向け、東京の熱い思いが届けと、原宿表参道で盛大なパレードが開催された。2000名の参加者と多くの団体が、沿道一杯の観客と共に熱い思いを表現した。残念ながら開催都市は、ブラジル、リオデジャネイロに決定した。東京は敗れた。
竿燈

 当日、会場につくのが遅くなり、第2部の秋田市竿燈会の演技から見ることが出来た。秋田竿燈は、東北三大祭り「仙台七夕まつり(宮城県仙台市)「青森ねぶた祭り(青森県青森市)「秋田竿燈まつり(秋田県秋田市)」の一つで、本場の祭りでは多くの観光客を集めている。表参道並木道の大きな樹木の枝葉を避けながら、見事な業で観客を魅了した。

ぞっこん町田

 踊りは北海道が本場の「よさこい」色鮮やかな衣装で踊る姿は、見る人の心を揺さぶる。

山手学院チアダンス

 若さ一杯の見事なプロポーション。素晴らしい笑顔。人生で一番輝いている瞬間かもしれない。この子たちの未来は、無限の可能性を秘めているだろうことを感じる。

琉球国祭り太鼓

 パレード一番の花形と言っても過言ではない沖縄のエイサー。ミス沖縄の美人二人が乗るオープンカーに先導され、勇壮な祭り太鼓が進む。一斉に鳴らす太鼓の音が、表参道の街並みに響き渡る。

チアダンス Team JCDA/JCDA kids

 若さ一杯のチアダンス。素敵なプロポーション。激しい動き、カメラを持つ手が震える。なんとも眩しい。可愛い子供たちも、あと何年かすると、オネーサンたちのように眩しくなるのかな。


 よさこい 国士無双

 若さとは何と素晴らしいことか。国士無双とはまた勇ましいチーム名だね。色鮮やかな衣装が踊り手の輝く笑顔を何倍にも引き立てているね。

聖心大学チアリーディング部

 パレードの参加者は圧倒的に女性が多い。そして、魅力一杯の若くチャーミングな女の子が多い。さらに、昔の女性には考えられない凄いパワーを持っている。肩車の上に立ち上がるなんて、お転婆さんだけど格好良いよな。

水前寺 清子

 パレードのオオトリはこの人。トラックの特設ステージに乗って、365歩のマーチがやって来た。色々なイベントで活躍する人気歌手。多くの観客に限りない愛嬌を振りまいている。偉いね、素敵だね。
 
 

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横浜散策

開国博Y+150 
2009/09/15

 常に新しい風を取り込む横浜に、開国博を見に行った。
 嘉永6年(1853年)に、アメリカ海軍ペリー提督の艦隊が江戸湾浦賀に来航した。長い間鎖国の夢をむさぼっていた徳川300年の太平が破れ、幕府を震撼させた。その事件を期に、日本は世界に向けて鎖国を解き(1859年)横浜開港の歴史が始まった。

 巨大アートマシン ”クモ”

 高さ約12メートル。不気味な姿をした鉄骨製のクモが、開国博のメインイベントとして人気がある。8本の足がそれぞれ自由に動かせる業は見事。頭と足の付け根に操縦席があり、パイロットが凄いパホーマンスを見せてくれる。口からは白い煙を吐き、恐ろしい毒蜘蛛を思わせる。観客へのインパクトは強烈で圧倒的なパワーを感じさせる。このクモの主食は何だろ?・・・お金かな。

Y150未来シアター

 新感覚SFフアンタジー「BATON(バトン)三部作アニメが未来シアターで上映された。場内には約500インチ(12m×6m)の大スクリーンがあり、市原隼人、上戸 彩という人気俳優が声優を務めている。 
 日産ドリームフロント

 NHKが研究開発している究極の超高精細映像と、もの凄い迫力の立体音響で圧倒されるスーパーハイビジョンシアターを見た。体ごと映像の中に引きずり込まれるような錯覚を感じる。超ど迫力の臨場感は、文章では到底説明できない。映像を撮影できなかったのが残念だ。とにかく凄い。

 PIVO LAB(ピボ・ラボ)

 
 未来シアターのアニメから生まれたようなホスト役の可愛い車。名前は「PIVO2(ピボツー)」右の写真「NUVU(ニューブ)」は2008年、パリモーターショーに出展された車で地球環境への思いやりから誕生した電気自動車。今、地球温暖化の影響で世界のいたるところで大きな自然災害が起きている。その一因として考えられるのが、排気ガスと言われている。年々増え続ける自動車のエネルギーをガスから電気へと、世界の自動車メーカーが知恵を絞っている。日本でも、トヨタと並ぶニッサンも自社の命運を懸けて努力している。
 人間が、宿主である地球を、じわじわと蝕む悪性ウイルスになってはならない。
 
 赤煉瓦倉庫

 
 日本で最初に出来た近代的な埠頭として明治末期、1911年に誕生した。赤煉瓦倉庫は、貿易による貨物を納める建物として、当時としては画期的な設備が施された。資料によると日本初のエレベーターや、避雷針、消火栓が備えられ、能率面、安全面を考えた設計施工がされている。現在は、様々な店舗が入り、訪れる観光客の人気スポットになっている。
 
 氷川丸

 
 いまさら説明するまでもなく、横浜山下公園の埠頭に係留されている氷川丸は、1930年に就役した日本郵船自慢の客船である。総トン数は、11.622トン。全長は、163.3m。出力11.000hp。最大速力18.21ノット。太平洋戦争当時は、病院船として使用され、戦後は輸送力を活かして帰国者の引き揚げ船として活躍した。1960年運航を終了するまでに、北太平洋を238回横断し、延べ25.000人余りの乗客を運んだ。船にも、人と同じように、運、不運があり、戦時期就航していた数少ない生き残りの船である。多くは魚雷をうけ海深く沈んでいった。 
 
 中華街

 世界三大料理と言えば、日本料理、中華料理、フランス料理と言われている。横浜中華街は、世界一安全なチャイナタウンと言われ、連日多くの人達が訪れている。今回、横浜散策のディナーは中華街でという予定があり、店を物色した。400店以上もあると言われる軒数に圧倒され、どうにも決まらない。雨は相変わらず降り続いている。そのうち方向感覚を失い、何処をどのように歩いたか分からなくなった。歩き疲れて、もう、何処でもいいと言うことになり、息子の選んだ店に入った。老いては子に従えとか。店はかなり混んでいた。料金も比較的安く、食い放題時間制限なしとかで、若い人達で賑わっていた。とにかく食った。腹一杯食った。人は、いくつも別腹を持っている。酒、料理、飯、デザート、みな入る所が違う。思い切り飽食を極めた。腹も身のうちとか、限界を感じ、我にかえった。
 

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