薬師池の桜

      

2011/04/11

 四季折々、花を求めて訪れる薬師池公園。桜の時期に行ったのは今回が初めて。桜の花の寿命はとても短い。僅かでも時期を外すと、花吹雪になって一気にその姿を変える。満開時の桜は、厳しかった冬から開放された喜びを、その姿一杯に表している。東日本が、連日の地震で揺れ動く悲鳴を上げている時でも、限りない命の営みを続ける桜は、力強く花を咲かせている。

      

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麻生川の桜

      

 2011/04/10
 三月の気温が冷たかったためか、今年の桜の開花が遅れた。例年訪れている麻生川の桜が、やっと満開になり、花見に出かけた。4月10日、好天の日曜日とあって、多くの花見客で賑わった。東北大震災を考慮して派手な飾り付けは自粛しようと、夜間ライトアップ用の灯り等、中止になった。例年楽しみにしている俳句を記した短冊も、桜の枝に吊すことなく、風流で優雅な花見になる華やかさを避けた感がある。

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弟は無事だった

  千年に一度と言われるM9.0の巨大地震と大津波の天災の後、人災とも言える原発放射能に襲われた東北。福島県双葉郡富岡町に住む弟の一家が行方不明になった。まさに爆心地にいた家族は、どれ程の恐怖を感じたか計り知れない。東京に住む我々姉兄が、その無事を願って電話で、インターネットで、その消息を尋ねた。富岡町から川内村を経て郡山に避難したことまでは分かった。その後が全く分からない。後は、ひたすら無事を願って待つのみの時を送った。03/20,地震発生から9日後、家族全員無事の連絡が入った。栃木県の矢板に、親戚一同全員無事に避難しているとの報せが入った。張り詰めていた気持ちが一度に抜けて、一種の虚脱状態が起きた。弟は現在70才。昭和二十年終戦と共に朝鮮(韓国)から引き揚げて来た時、彼は4才だった。「歩けないなら捨てていくよ」今は亡き母の血を吐くような言葉に、幼い彼が懸命についてきた。命がけの逃避行を、生涯二度も経験したことになる。人生、幸、不幸は半分ずつある、次は必ず良いことがある。この試練が、彼を限りなく強くしたと思う。多くの犠牲者の冥福を祈るり、残された遺族に哀悼の意を捧げる。

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雪の朝・ふうた

2011/02/15

     雪の朝

             

 東京に雪が降った。からからに乾いた今冬の東京に恵みの雪が降った。やがて溶けた雪が水になり、梅,桃、桜の花を咲かせる。また、一年が始まった。

     ふうた

                   

   我が家の愛犬『ふうた』が頑張った。『犬は喜び庭駆け回る、猫は炬燵で丸くなる』とか。『ふうた』は犬だ。狭い庭を狂ったように駆け回った。犬の先祖は雪の大地を駆け回って命を繋いだ。『ふうた』の血にもその遺伝子が活きているんだ。

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ベイ・シルバーコンサート

2011/02/13

秦野市文化会館ホール

                                 

40年前に数人の音楽好きの若者が集まって起ち上げた日産車体音楽部。『ベイ・シルバー・ジャズオーケストラ』の40周年メモリアル・コンサートを、秦野市文化会館で拝聴した。音楽活動40年を振り返りながら、部活を卒業したOBのプレーヤーも参加して、素晴らしい音楽を聴かせてくれた。その素晴らしさは、アマチュアのレベルをはるかに飛び越えたプロ級に達している。楽譜に記入された様々な記号を、頭で理解して出す音だけでは、決して聴く人を感動させない。絶対音感と、完璧な歌心(ハート)が不可欠なんだ。凄い。本当に凄い。毎年拝聴しているが『ここまでやるか』と震えが来た。

ソリスト

              

『淳、お前、楽器変えたか』凄い音になったな。本当に驚いた。本物の音は、聴く人を黙らせ、声が出ないほど感動させるものなんだ。

OB

全ては誰かが始める。音楽もそうだ。起ち上げた時のレベルは低かったかも知れない。先輩は凄い、全てゼロから始まったから。

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能ケ谷神社

   

 平成20年12月29日、放火により焼失した能ケ谷神社が、立派な姿で復活した。心ない犯人の目的は何だったのか誰も理解出来ないだろう。平成23年1月1日、新年の陽を受けて見事に輝く新社殿に詣でた。多くの善男善女の長い列が、初詣の階段を登る。例年、新年のスタートとして、家内安全祈願をする神様が帰って来たことは、喜ばしい限りである。

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MJO第一回自主コンサート

 2010/12/05
   
 稲城市民が中心になって活動している、ジャズビッグバンド、モーフィアス・ジャズ・オーケストラの第一回自主コンサートが、稲城中央公民館ホールで開催され、拝聴した。結成後八年目迎える『MJO』は、各方面のイベントに参加し、ユーチューブにも登場している有名バンドであり、多くのファンに愛されている。今回、待望久しく、第一回自主コンサートを開催出来たことを、一人の追っかけファンとして祝福したい。結成当初より、各プレーヤーのレベルが一段と向上している。とにかく凄い。素晴らしい。ゲストに『あさおポップスコーラス』のグループが参加して、コンサートに花を添えた。

   

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 櫨(はぜ) この字が読めて意味が分かる人は、漢字検定でも上級コースの人だろう。2010/11/26(金) 小田原へ行った。春の小田原城は、満開の桜が多くの観光客を集めるが、秋は人も少なく、静かな一時だった。お堀端に近い一画に、見事に色づいた櫨の木を見つけた。木の名前は知らなかった。城内の植木管理をしていた職人さんに教えて貰った。ウルシ科の植物で、夏の青葉の眺めも良いが、秋の紅葉がなかなか見事だとか。なるほど、赤く燃えさかる火のような色をしている。

 

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2010 柚子

 2010/11/10

   

 今年も我が家の柚子が実った。柚子が色づくと、何故か気持ちがブルーになる。また一つ年をとるのかー・・・と。あまりにも早い時の流れを恨む。遠く過ぎ去った俺の青春は、何処まで飛んでいったのかと。

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2010北海道旅行

時・・・2010/10/19~21   二泊三日

 阿寒湖

   

 神秘的な植物として有名な『マリモ』の湖。周囲をエゾマツなどの原生林が覆う静かな自然探勝路を散策すると、しばし現実を忘れて大自然の懐に抱かれているような安らぎを感じる。すれ違う子供たちが「コンニチワ」と、可愛い挨拶をしてくれた。

 摩周湖

   

 世界第二位の透明度(41.6m)を誇る湖。『布施 明』が歌って大ヒットした『霧の摩周湖』としても有名である。10月半ばになると空気が乾燥するため、霧の季節は終わるとか。良く晴れた青空に映えた湖が、我々を大歓迎してくれた。

 知床の夕日

   

 世界遺産に選ばれた知床半島は、オホーツク海に長く突き出た半島である。宿泊地ウトロ温泉に到着前、オシンコシンの滝がある場所で、素晴らしい夕日に出会えた。真冬は流氷が押し寄せる厳しい海も、今は静かな母なる顔をしている。この凄い夕日に会うことが出来た幸運は、良く晴れた日であることの他に、この時間、この場所に連れてきてくれたベテランドライバーに感謝したい。幸運と不運は半分ずつあるとか。人生満更捨てたものじゃない。誰かが持ってきてくれる幸運もある。

 オシンコシンの滝

   

 日本の滝100選にも選ばれている滝で、流れが途中で二つに分かれているところから『双美の滝』とも呼ばれている。名前の由来を調べると、アイヌ語で『川下にエゾマツが群生するところ』と記されている。現在では地形のロケーションが変わり、名前の由来がピンとこない。流れ落ちる水量が少ないためか、滝のイメージとしては少し淋しい。

 知床ウトロ温泉

   

 朝、家を出発したのが6時、羽田から釧路まで飛んでバスツアーで観光した。疲れた。やっと宿に着いた。夕食は少し贅沢だが、北海道知床の北の味覚を楽しもう。『北の漁場』と言う洒落た名前のついた店で飲んで食った。見事な焼き魚のホッケに大満足した。

 ナイトサファリ

 ツアーの目玉になっているネイチャーガイド付きの、知床ナイトサファリへと、夜8時バスに乗って出発した。残念ながら写真は撮れなっかたが、夜行性動物の姿を求めて、静かで暗い道をゆっくりゆっくり走った。エゾシカ、島フクロウ、北キツネが、ガイドの持つ投光器に照らされて健気に生きている姿を見せてくれた。知床半島野生動物食物連鎖の頂点に立つ羆の姿は、残念ながら見られなかった。 都会では絶対に見ることが出来ないと言われる、無数に輝くダイアモンドの星空は、月明かりが強すぎてぼんやりと輝いていた。

 知床五湖

   

 原生林に囲まれた知床五湖には、一般的な名前は付けられていない。五つあるから、一湖、二湖~5湖と言う名前が付けられているとか。シンプルで誰でも憶えられる。五湖全部の探勝路は一周30km、ゆっくり歩いて約90分かかる。我々のツアーにはそんな時間はない。一湖だけが見られる高架式の立派な木道を歩いた。羅臼岳の頂上に薄い雪がかぶさり、冬の訪れが近いことを知らせている。

                

 エゾシカ

   

 熊笹の密生した一湖散策で見かけたエゾシカは、全て雌ばかりだった。立派な角が生えた雄の姿を、バスの車窓から見つける事が出来た。実際に雄の数は非常に少なく、雌と比較すると早死にするらしい。何故か人間の世界と似ている。男はつらいね。 近年、エゾシカの数が激増し、彼等による食害が問題になっている。冬期降り積もる雪で餌が無くなると、樹木の表皮を剥いで食べてしまう。そのため、木は立ち枯れしてしまうとか。元来、原生林に住む野生動物の生態系は、自然のメカニズムで成立していた。それを人間が壊した。エゾシカの天敵と言われる狼を、人間に危害を与えると言う理由で徹底的に駆除してしまった。その結果、エゾシカが激増し食害が始まった。諸悪の根源は人間であると言われる所以である。

                 

 フレペの滝

      

 オホーツク海に面する知床半島北岸は、流氷によって浸食され、岩が削られ荒々しい断崖絶壁を形成している。今の季節フレペの滝は水量こそ少ないが、高い岩肌を伝わって絶え間なくオホーツク海に流れ落ちている。自然の偉大さに息をのむ。帰路、林道を歩くと、粉雪のような雪虫が舞い、冬の到来を教える。雪虫が舞うと、一週間以内に雪が降り始めるとか。北国の厳しい季節が始まるわけだ。

 網走

    

 高倉 健が主演した映画 『網走番外地シリーズ』で有名になり、網走と言えば刑務所のイメージが強い。網走川の対岸に刑務所の赤レンガ壁があり、近寄りがたいバリアを感じる。 「正面から中が見えますが、入ると出られなくなりますよ」とガイドさんが言った。

 天都山

   

 網走市街地南西にある標高207mの山で、山頂には展望台が設置され、多くの観光客で賑わっていた。360°見渡せるパノラマ展望台からは、網走湖、能取湖、オホーツク海、知床連山まで望むことができる。

 銀河の滝と流星の滝

   

 大雪山国立公園の名所として、有名な観光スポットになっている。遙かに見上げる断崖を流れ落ちる滝は、まさに銀河と流星、言い得て妙である。この二つの滝は、夫婦滝または、流星を雄滝、銀河を雌滝とも呼ばれている。

 美瑛パッチワークの路

   

 豪華な『ホテル大雪』をチエックアウトして、北海道ならではの広大な農作地の道路を回りながら、パッチワークのような色とりどりの畠を見た。数カ所で収穫されたジャガイモが山積みされ、北海道大規模農業の一端を、バスの車窓から眺めた。

 富良野フラワーランド

   

 『倉本 聰』の脚本が冴え、『さだまさし』の音楽が多くの人を魅了したテレビドラマの名作 『北の国から』の舞台となった北海道富良野市は日本中に知れ渡り、一躍有名になり、観光スポットになった。そこの広大なお花畑を訪れた。売店でサービスの蒸かしたジャガイモをご馳走になり、お花畑を散歩した。

 小樽

   

 層雲峡を発ってから、ひたすらバスの移動が続き、美瑛、富良野を経て、最終目的地の小樽に着いた。遅い昼食をとり、街を散策した。有名な小樽運河を訪ねた後、お土産の買い物で荷物がどんどん増えた。天候に恵まれた楽しい旅だった。

 

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